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【閑話休題】「「特許出願中」表記の権威づけ」

先日の理系兼業主婦日記に出ていた,珠玉のひと言.

> 「特許出願」は誰にでもできるものであり、その内容の価値を問わないものである、
> ということを周知徹底する必要があると思います。
>
> 本来、「特許出願中」表記は、同業のライバルに、「この発明は、ウチはもう特許出
> 願したよ」と警告する意味の表記のはず。
>
> しかし、「特許出願=特許された優れた発明」と勘違いしがちな一般消費者の誤解を
> 利用して、本来持っている意味以上の権威づけ、ビジネス上の利益をねらって、「特
> 許出願中」の表記が用いられるのは、どう考えてもおかしいと思います。
>
> この問題は既にあちこちで議論になっていると思いますが、早急に対応すべきだと思
> います。

この話,私の周囲でも実は話題になりましたし,私からも話題にしました.
シュードサイエンスビジネスにつながることなので.

でも,面と向かってサイエンスカフェのネタにはできない.

話の流れで,職務上知りえた情報を漏らしてはいけない「守秘義務」の範疇に踏み込む
可能性が高いから.

でも,ほとんどのサイエンスカフェでは触れられていない,重要な側面だと思います.

それにしても,どうしてサイエンスコミュニケーション教育に知財の話を盛り込まない
んだろう.
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m322

ちょっと思うところがあり、JSTの産学連携人材育成の入門講座を受けているのですが、
先日知財関連の講義の時に弁理士の方が、
「博士課程のうちに知財関連の知識は絶対身につけておくべき、
 最低でも米国先行特許を調査できるレベルにしておくことは、
 研究室の担当教授の責務である」
と強くおっしゃってました。
大学関係者(教授含め)の中でも、
特許取得=すぐれた研究
と考えてしまうも多いと憂いていました。

サイエンスコミュニケーション教育だけにとどまらず、科学リテラシー教育として知財の教育は必要なのかもしれませんね。
by m322 (2008-09-01 00:42) 

K_Tachibana

私もそう思います.
医科歯科大で前田さんがやっておられる人材養成プログラムが人気で,毎年多くの受講希望者が定員枠ではねられて受講できずにおられるようですが,今年で振興調整費も終わってしまうようで残念です.

> 最低でも米国先行特許を調査できるレベルにしておくこと

私もこのレベルは必要だと思います.
by K_Tachibana (2008-09-01 04:57) 

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